海外起業しやすい国はどこ?日本は93位!
起業といえば日本国内で会社を興すイメージですが、「海外起業」が近年注目されています。
日本と比べると治安の面でリスクはあるものの、人件費を含めて経費が安く抑えられるほか、様々なメリットがあるのです。
でも、世界には193ヶ国もの国があり、実際どの国が海外起業しやすいのか?
海外起業は日本だけでなく世界各国の人たちも同じように目指していることから、世界銀行グループが毎年ランキングを公開し、起業を目指す人たちの目安となっています。
そこで今回は、最新の世界銀行のランキング結果をもとに、起業しやすい国はどこなのかご紹介いたします。
ちなみに、日本はタイトルにある通り、93位という残念な結果になっています。
▶︎目次
1.起業しやすい国はどこ?トップ10を紹介!
起業しやすい国といっても193ヶ国もの国があるので、皆目見当がつきませんよね。
そこで目安の一つとして、世界銀行グループから毎年「ビジネス環境の現状」という報告書の中で、以下の10項目を判断基準に「ビジネスのしやすさ」の経済ランキングを公開しています。
「ビジネスのしやすさ」の判断基準10項目
- 起業のしやすさ
- 建設許可のとりやすさ
- 電力調達
- 不動産登記
- 資金調達
- 小数株主保護
- 納税
- 国外との貿易
- 契約履行
- 破たん処理
「起業しやすさ」および「ビジネスのしやすさ」ランキング
ここでは、2018年5月に公開された最新の経済ランキングの中から、「起業のしやすさ」をご覧いただきます。
10位までのランキングと日本はなぜ93位なのかを説明していきます。
日本の評価が低い理由が分かれば海外での起業のしやすさが、イメージしやすくなりますよ。
(引用:『世界銀行 経済ランキング』)
◇起業しやすさ
順位 | 国名 |
---|---|
1位 | ニュージーランド |
2位 | 米国 ジョージア州 |
3位 | シンガポール |
3位 | カナダ |
5位 | 香港 |
6位 | ジャマイカ |
7位 | オーストラリア |
8位 | アルメニア |
9位 | アゼルバイジャン |
10位 | アイルランド |
・・・ | ・・・ |
93位 | 日本 |
以上のように、起業のしやすさはニュージーランドが1位、日本は残念ながら93位と残念な結果となっています。
次に、総合の「ビジネスのしやすさ」ランキングをご覧ください。
◇ビジネスのしやすさ
順位 | 国名 |
---|---|
1位 | ニュージーランド |
2位 | シンガポール |
3位 | デンマーク |
4位 | 香港 |
5位 | 韓国 |
6位 | 米国 ジョージア州 |
7位 | ノルウェー |
8位 | アメリカ |
9位 | イギリス |
10位 | アイルランド |
・・・ | ・・・ |
39位 | 日本 |
このように、総合のビジネスのしやすさはニュージーランドが1位、これは何年も不動になっているとのこと。一方の日本は39位と微妙な結果ですよね。
2.なぜニュージーランドが1位で日本は低評価なのか?
そこで、なぜニュージーランドが1位で日本は93位という低評価なのか疑問が浮かびませんか?
アメリカやイギリスといった先進国なら何となく納得できますが、1位のニュージーランドは人口よりも「羊」の数の方が多い国として有名で、ビジネスとは失礼ながら無縁のようなイメージを持ちれる方も少なくないでしょう。
まず、ニュージーランドは総合の「ビジネスのしやすさ」で1位となっていますが、その他のランキングの内訳を見ると、
- 起業のしやすさ:1位
- 建設許可のとりやすさ:6位
- 電力調達:45位
- 不動産登記:1位
- 資金調達:1位
- 小数株主保護:2位
- 納税:10位
- 国外との貿易:60位
- 契約履行:21位
- 破たん処理:31位
(引用:世界銀行 経済ランキング)
というように、ニュージーランドは起業のしやすさ、不動産登記、資金調達の3部門で1位を獲得している。
一方の日本はビジネスのしやすさで39位ですが、こちらもその他のランキングを確認しておきましょう。
- 起業のしやすさ:93位
- 建設許可のとりやすさ:44位
- 電力調達:22位
- 不動産登記:48位
- 資金調達:85位
- 小数株主保護:64位
- 納税:94位
- 国外との貿易:56位
- 契約履行:52位
- 破たん処理:1位
(引用:世界銀行 経済ランキング)
このように、日本は「破たん処理」が1位というだけで他はすべて低評価となっているのが現状。
この結果の理由として、ニュージーランドでは1回の手続きだけで登記が完了し、1日で開業手続きが完了すること。さらに、今ではインターネットの申請だけでも開業できるという手軽さが「起業のしやすさ 1位」の要因と考えられます。
一方、日本の場合、法人起業するには定款の作成から定款認証、そして登記申請から登記登録まで最低1~2週間は必要になり、他の諸外国と比べると手続きは難しいものになっています。そのため、日本は「起業しやすい 93位」。
また、資金調達に関しても、ニュージーランドでは最低資本金が定められておらず、163.55ニュージーランドドル(約1万3,000円)の初期費用だけで開業できるので、1位を獲得しているのです。
日本はといえば、現在の会社法で資本金「1円」から会社設立はできるものの、社会的な信用問題を考えるとある程度の資本金は必要。一般的に300~1,000万円程度が妥当な資本金額となり、資金調達の面でも日本は難しく低評価となっています。
このように、あくまでもランキングから見えてくる違いですが、世界で一番起業しやすい国は「ニュージーランド」ということは頭の片隅にでも覚えておいてください。
3.まとめ
起業しやすい国はどこ?というテーマでご覧いただきましたが、ニュージーランドが1位というのを意外と感じた方もいますよね。
世界銀行では毎年、「ビジネス環境の現状」という調査を実施しその結果をホームページに公開しています。本文中のリンクにアクセスして、翻訳機能を使えば日本語表記で閲覧できますよ。
初めて知ったという方も少なくないと思いますが、見ると全世界の国のランキングが見られるので結構楽しめます。
今後、海外起業したいという方は、毎年少しずつランキングは変動しているので、その時点でのランキングを見て参考にしてはいかがですか?
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